「理由になってない」

オーデュボンの祈り (新潮文庫)

オーデュボンの祈り (新潮文庫)

何気なく「オーデュボンの祈り」を買って読んでみた。

初めての伊坂幸太郎

3日で読み終わった。

読み終わってからこれが彼のデビュー作だと知った。


感想^^

最初、不思議の国のアリスのような(ほとんどストーリーは知らないが「メルヘンチック」てこと)

内容かなと思ったが、かと思えば、支倉常長という実在した人物も登場して遥か昔の

場面が描写されたり、殺人がおこるサスペンスの要素もあり、なんともシュールな話だ。

しかし、これらの要素が最後には1つにつながりスッキリとする。

そして何より、場面ごとに案山子や侍、警察、お婆さんのイラスト(マーク?)が

挿入されているところが個人的には気に入った^^ (「あ、城山のシーンだな♪」とか)

また、登場人物のユニークさも魅力だった。

・未来が見えるカカシ
・嘘しか言わない画家
・殺人を許された男
・唯一島を出られる男
・残酷な警官
・体重がウン百キロあるウサギ(?)
                   ・・・etc


いい映画を見たり、いい小説を読むと、終わったあとになんともいえない余韻が残るが、

この作品もその中のひとつになったんじゃないかと。