「理由になってない」
- 作者: 伊坂幸太郎
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2003/11/28
- メディア: 文庫
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何気なく「オーデュボンの祈り」を買って読んでみた。
初めての伊坂幸太郎。
3日で読み終わった。
読み終わってからこれが彼のデビュー作だと知った。
感想^^
最初、不思議の国のアリスのような(ほとんどストーリーは知らないが「メルヘンチック」てこと)
内容かなと思ったが、かと思えば、支倉常長という実在した人物も登場して遥か昔の
場面が描写されたり、殺人がおこるサスペンスの要素もあり、なんともシュールな話だ。
しかし、これらの要素が最後には1つにつながりスッキリとする。
そして何より、場面ごとに案山子や侍、警察、お婆さんのイラスト(マーク?)が
挿入されているところが個人的には気に入った^^ (「あ、城山のシーンだな♪」とか)
また、登場人物のユニークさも魅力だった。
・未来が見えるカカシ
・嘘しか言わない画家
・殺人を許された男
・唯一島を出られる男
・残酷な警官
・体重がウン百キロあるウサギ(?)
・・・etc
いい映画を見たり、いい小説を読むと、終わったあとになんともいえない余韻が残るが、
この作品もその中のひとつになったんじゃないかと。